子育ての真っ最中に、突然の告知。
小学1年生の男の子と夫の三人家族のKさんは当時47歳で独身の時から続けている仕事と家事を両立しながら40代で授かった我が子の「子育て」を楽しみながら、毎日忙しい日々を過ごされていました。
47歳の冬、会社の健康診断で乳がんの疑いがあるので専門医に行くことをすすめられ、乳腺外科で検査の結果、3センチ程の腫瘍は悪性の乳がんと告知されました。
ステージでいうとⅢ。5年生存率が50%と告知され「転移があれば助からない」その言葉が脳裏に焼き付いているとの事。丸一日かかった検査の結果、幸いにも転移は見つからなかったそうです。
乳がんの場合、最初に「乳房温存」か「乳房切除」かで「決断」をしなければなりません。
Kさんは会社の仲間の紹介で別の医療機関の意見を聞くことにし、セカンドオピニオンをされます。
最初の乳腺外科では「乳房温存治療を勧められていた事」に納得が出来なかった事が一番の理由だったそうです。
会社の人に紹介してもらった病院で乳房全摘し、同時に乳房再建術をされました。
現在はホルモン治療で3ヶ月に1回通院しながら、仕事と家事の両立、小学6年生になった男の子の習い事やPTAに多忙の日常を過ごされています。
いつも笑っていた自分。
会社の仲間の助けがなければ今の自分はいなかったのではないかとの事。
辛い抗がん剤治療にも会社の理解があったからこそ続けられた事。
がんの治療の為歯を抜いた事
抗がん剤治療の時ガリガリ君ばかり食べていた事
医師から「子供が小さいから頑張らないといけない」といわれた事。
子供の「おかあちゃん、死なんといて」と泣きながら言われた事。
夫の支え、家族の支えがあり辛い治療も乗り越えてこられた事。
そしていつも笑っていた事。
笑うことが「一番がんの治療にいい」と聞いたからと笑顔で答えてくださいました。
特約に救われた治療。
そして今回は抗がん剤治療特約を月10万円つけていたことがとても有難かったと言っていただけました。「この保険がなければ抗がん剤治療は選択しなかったと思う」と抗がん剤治療がとても高額だったとの事。
がん保険の必要性、そして改めて抗がん剤治療特約の重要性を伝えていきたいと感じました。
(取材/文・成松 久美恵)