6年前、腎臓がんと診断されたTさんにお話を聞かせていただきました。
妻と子供2人の4人家族のTさんは、率直な人柄で、仕事はもちろん、家事や子育てにも協力的で、料理が得意(前職が料理人✨)でなんでもこなす理想的な父親&旦那様です。
会社では5年毎に「節目検診」が行われており、その申し込みをされたTさんでしたが、実は「一年」勘違いをされていました。無料の「節目検診」は『一年後』と言われたそうですが、『来年も受けたらいいや』と、病院嫌いのTさんが珍しく検診を受けたのが、今から六年前の46歳の時でした。
エコーの検査の時、右だけが妙に長く時間をかける事に違和感を覚えたTさん。
検査の結果、「右の腎臓に影」があるからと再検査をすすめられました。
普段から健康に自信のあったTさんですが、一抹の不安を抱えながら再検査を受けられました。

その結果、腎臓がんと診断されました。
医師から「家族の方は一緒ではないんですか」と言われた時、事の重大さに気づき「悪性の腫瘍」という言葉だけが脳裏に焼き付き、それ以外の説明は全く頭にはいってこなかったそうです。
頭の中は、家族のこと、両親のこと、仕事のこと、『そして自分は死ぬんだ』と大きな衝撃を受け、とても動揺していたそうです。
その後、改めて家族と一緒に医師から説明を聞き、インターネットやいろんな情報から冷静に現状を受け入れる事ができたそうです。腹腔鏡下手術で10日ほど入院し、ひと月ほど自宅療養し、仕事に復帰されました。
あの時、節目検診を「一年勘違い」したことが、癌を早期で発見できたことに繋がり今があるそうです。

当時、死を意識したことからTさんの意識が大きく変化したそうです。「自分の人生の余生は笑って過ごしたい」そんな風に強く思うようになり、以前の自分なら気になるような事が不思議と気にならなくなったとの事。退院してからは健康に対しての意識が強くなり、毎朝夕、歩くようになったそうです。更に食生活を野菜中心に改善し、炭水化物を減らしたことで、2年で9キロ痩せて身体が軽くなり、体調も良くなったそうです。三か月に一回の検診から、今では一年に一回の検診となり、先月の5月の検診も無事おわったそうです。腎臓がんは10年は検診が続くとの事。当時の看護師さんに「7年目で再発する人がこの病院で何人もいる」と言われたことがずっと頭の片隅に残っていて、7年目にあたる来年の検査が少し気になるそうです。医師や看護師さんの言葉はとても影響力が大きいのだと感じました。
以前、「私は主人がいなくなるとダメになる」と話していた奥様。
いろんな事があったけど、とても絆の深いご夫婦だと改めて感じるお二人でした。
2006年、保険の見直しの時「主人はがんの家系ではないから」と加入するのを迷われたがん保険。
「あの時、加入しておいてよかった」と言ってもらえた事が何よりです。